土田御前は信長の母で上品で素直な次男信行を溺愛し信長には虐待していた

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土田御前

信長も子供の頃は彼女に虐待されていた
1. 魔王の母は鬼か…。信長も子供の頃は彼女に虐待されていた。 土田御前の出自についてはハッキリしないが、織田信秀の正室になるくらいだからそれなりの階層だったはず。

尾張か美濃の国内に割拠していた土豪の娘といったあたりだろう。上流階級の娘にありがちで、気が強く好き嫌いの激しい性格だったようだ。しかし、信秀との間に多くの子をもうけているので、夫婦仲はそれなりに良かった。

だが、長男の信長との相性は最悪で、幼年期には彼女による虐待をうけていたという説もある。幼児期の虐待体験で心が歪む者は多いが、後に信長があんなに残虐でヤパイ性格になったのも、責任の一端は彼女にあるのだろうか?どちらにしても魔王の母親だけに、心に魔を宿していた。

信長を嫌う反面、上品で素直な次男・信行を溺愛した。そしてこの溺愛が織田家に悲劇をもたらす。信長と信行の家督争いが激化したのは、彼女が信行を煽ったことに要因があるといわれる。

それどころか、反信長派の家臣を動かして積極的に廃嫡を画策した黒幕だったという説もある。 しかし、信行の反乱は失敗に終わり彼は粛清されてしまう。

その後の彼女の消息については不明の部分が多いのだが、『信長公記』では、唯一、荒木村重が謀反をおこすと噂がでた時に、信長が土田御前を村重へ人質に送って懐柔しようとしたという記述がある。年老いた母を絶対に許す気がなく「死んでもいい」と捨て駒に使おうとしたのだろうか。やはり、この母にしてこの息子ありか。



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