大友宗麟は宗教的な禁欲精神とは無縁で無茶苦茶な性格だった

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大友宗麟

鬼畜と化して次々に女性を強姦
1. 冷酷度3
腹黒度2
変態度5
鬼畜度5

彼は宗教的な禁欲精神とは無縁の男でもあった。キリスト教に改宗する前には仏教も熱心に信仰していたというが、神も仏も、この男が生まれながらもっている強力な性欲を諌めることはできなかった。

彼が京に滞在した時に、とある公家の娘にひと目惚れ。九州にはいないタイプの上品で色白の娘、一瞬で心を動かされてしまった。

彼の場合、欲しいと思えばどんなことをしても手に入れる強欲さと無謀さがある。なんと、家臣に命じて娘を位致。そのまま屋敷に監禁して凌辱したというから、驚く。

これで味をしめたのか、その後もたびたび似たような犯罪を繰り返したという。強姦魔のような真似をやめさせようと、家臣が苦心して京の街から美人の踊り子を捜して与えたが、彼の強すぎる性欲は収まるどころか火に油。若い娘をもつ京の人々には受難の日々がつづく。

噂の域をでない話ではあるが火のないところに煙はたたない。他にも、美人の誉れ高い家臣の妻を無理やり略奪して妾にして、これに抗議してきた家臣に無実の罪を着せて処刑したというから呆れる。

また、女がらみのほかにも、彼の行状を見ればムチャクチャな話が多い。ある時、彼が可愛がっていた鷹が行方不明となり、それが遠い日向国まで飛んでいって領民に捕らえられた。

この鷹は地元の領主に貢物として贈られたのだが、やがて宗麟の愛鷹であることが発覚。領主は驚いて鷹を宗麟に送り返した。普通なら「よく保護してくれた。ありがとう」と、礼のひとつも言ってくるのが普通。それが礼儀といったところだが、宗麟は怒り狂って、鷹を捕らえた領民を殺してしまったという。

説教好きで正義漢の老臣・立花道雪などが、「ちょっと、ムチャやりすぎですよ」と、ことあるごとに説教するが、まったく改まることはない。九州六カ国を平定したキレ者だった頃が嘘のように、晩年の彼は酒と女に溺れるた だのキレやすい男となってしまった。

こうなれば、人心は離れる。そして、家臣団の結束もズタボロの状態で、ただキリスト教王国建設という夢だけに遁進する彼は、九州平定の夢をかけて大軍を率いて日向国へ侵攻。

進軍の途中にある寺社を破壊するという暴力的な布教活動をおこないながら行軍。これでは占領地の人心も離れ、結果として耳川合戦で島津軍に大敗。ついにジリ貧の状況となった。

この後、大友氏は防戦一方、島津氏の侵攻で滅亡寸前の状況まで追いやられる。豊臣秀吉に臣従してなんとか豊後一国は安堵されるが、この頃にはすっかり政事に興味をなくして「もう、どうにでもなれ」といった態度だったいう。いったいこの男は何をやりたかったのか? 宗麟に殺された父や母、弟たちも浮かばれなかったことだろう



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