ことわざで城に関する日常的に使っているものまとめ
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城に関することわざ集
1.
虎口を逃れて攻める
「虎口」とは城郭における出入り口全般のこと。寄せ手(攻め寄せる軍勢)にとって敵に最も近い所である虎口から攻めず、側面などから攻めて失敗すること。
大手を攻める
正面から敵の陣営を攻めること。
城は一夜にして成らず
敵が攻めてきても落ちない城は、簡単なつくりでない。転じて立派な人や組織は豊富な経験の積み重ねだ、という意味。かの有名な「ローマは1日にして成らず」の日本版ともいえる名言。
搦手戦法で敵を突く
裏手から、正面に向かってくる敵の背後を攻めること。城を守る側からしてみれば、攻めてほしくない本丸に近いところを「搦手」として防御した。敵は攻めやすい大手側から攻め寄せてくるので、敵の背後から意表をついて討つ
狭間潜りの武辺咄
城を守るべき立場にあるにも関わらず狭間から逃げ出した卑怯者が、外の者に「ああだった、こうだった」と戦功の様子を触れまわって自慢すること。
白壁はみな檀那
江戸城はすべての建物の外壁が白漆喰で塗られた「白壁の城」。 江戸城中に出入りする武家たち(大名・旗本たち)はたくさんいるので庶民は奉行先(檀那衆)に事欠かない。勤めるところはいくらでもある、という意味。
塁を摩す
城の石塁・土塁にせまること。摩すとは触れ合うほどに迫るの意味。
城春にして草木深し
中国・盛唐の詩人社甫が読んだ「国破れて山河あり 城春にして草木深し」からはじまる「春望」という句の一節。松尾芭蕉は「奥の細道」でこの句を引用し、平泉の奥州藤原氏の舘跡で述べている。歴史という時代の流れと、滅び去ったものへの哀愁を表現する日本人ならではの無常感が表される。
城隍に復る
城の堀が自然に埋まる意味。転じて、泰平の世から騒乱の時代を迎えるという意味。磐石に見えた組織が一気に崩壊の危機を迎えることなど。
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