可児才蔵は何度も主君を替える職業軍人だった

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可児才蔵

豊臣秀次を激怒させた戦場での背信行為
1. 冷酷度4
腹黒度3
変態度1
鬼畜度1

可児才蔵は、自分の腕を少しでも高く買ってくれる主君を求めて次々に転職。何度も主君を替えている。

彼に血の通った主従関係を期待するのは無理。主君の選択基準はあくまで金銭などの条件面のみ。ドライな職業軍人なのだ。

たとえば三好秀次(後の関白・豊臣秀次)に仕えて戦った小牧・長久手合戦では、敗戦での逃走途中に馬を失いオロオロする主君の秀次と遭遇したが、 自分だけさっさと馬を走らせて逃げ、秀次を置き去りにしている。生き残るためなら主君がどうなろうと知ったことではない、冷たい男だ。

また、戦場は彼の職場だけに、敵兵は単なる獲物でしかない。情けなどは一切かけない。敵兵の死体に対してもモノのように扱う。

彼が殺した敵兵には、自分が仕留めたことを証明するために首の切り口には、必ず笹の葉を入れておいたという。いちいち首を切断していたのでは時間のムダだ。

また、重い首を背負っていては戦場での動きも制限される。これが一番効率的なやり方。このやり方で、関ケ原合戦では17人の敵兵を倒して、20万人以上が参加したこの史上最大の合戦で、最多殺人記録を樹立した。恐ろしい男である。



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